第1の目的は、柔道整復師の施術の中で、解りにくい表現や内容について、出来るだけ解りやすくしたいと思うことです。解りやすいだけではなく、目的にあった施術の結果を出せる柔道整復師に成長していきたいと思います。
業務範囲の中で、骨折 脱臼 打撲 捻挫 挫傷は急性外傷です。骨折は骨が折れた、脱臼は関節が外れた、打撲は打った、捻挫は関節をひねった、挫傷は筋や腱のいわゆる肉離れです。これらは解りやすい怪我です。
解りにくいのは亜急性外傷と表現している、急に転んだり、ぶつけたり、ひねったりしたものではなく、何かのきっかけから急性外傷に準ずる疼痛や機能障害 腫脹が出現する怪我の取り扱いです。
「亜急性外傷」の「亜」についての取り扱いについて議論されることが多いのですが、私は、「外傷」についての取り扱いを改善するべきだと考えています。
「外傷」と表現するから、打撲も挫傷も捻挫も含まれるので、筋や腱や関節の痛みを全て網羅できるから都合が良いと思われています。
それが、柔道整復師は「訳が分からない痛みや機能障害を亜急性外傷と言って施術している」と自分から言っているようなものです。
確かに患者が訴える症状は筋の周辺をアバウトに示して訴えることが多いのです。筋や腱に起きることは、打撲や挫傷ですから傷病名は打撲や挫傷になってしまいます。
患部を打ったり肉離れをすれば、その筋は使えなくなり打撲や挫傷の症状が起きるはずです。打撲や挫傷の症状の本質がわからないと言っているようなものです。
患部の安静をしなければならないのに、施術は筋に対する手技(擦法 揉捏)になってしまいます。
亜急性と言うのは、原因が「何かのきっかけ」で、発生する急性外傷に準ずると言う意味です。
外傷は、全ての怪我のことです。打撲 挫傷 捻挫 骨折 脱臼は、はっきりした急性外傷です。
捻挫は、規制方向に蓄積された外力の影響を受け、蓄積外力が組織の閾値を超えて外傷になることで起きます。
したがって業務範囲の中で亜急性に発生する外傷は捻挫だけです。
結論は、打撲や挫傷は定義に従って判断すれば急性外傷として十分わかりやすく表現できます。捻挫は何かのきっかけで急性捻挫の症状が発生しますから、亜急性外傷を亜急性捻挫に改めて取り扱ったほうが、原因を特定するうえでも解りやすいと思います。
はっきりしない痛みに対しては、周辺の関節の靭帯に負荷検査を行うことで関節の規制方向の痛みが見えてきます。
その痛みを改善することで、患者の訴える痛みが改善すれば、靭帯が痛みを出していたことがはっきりすると言うことです。
しかし、残された疑問があります。それは、痛みを筋や腱の症状として訴えることが多い事実です。不随意性の靭帯が伸張して痛みが感知されると靭帯の保護目的で随意性の筋が緊張すると考えています。
それによる神経や軟骨の圧迫も起きて疼痛や機能障害の発生が起きるのだと思います。
損傷靭帯を特定することが柔道整復師にとって最も重要な世の中の役目だと考えています。
患者自身も気が付いていない原因の特定も靭帯が特定できれば、どのようなことが起きれば発生する可能性があると見立てることができます。
そこから導き出されるきっかけが原因ではないでしょうか。
上記の目的が皆さんにご理解していただければ、私の志として考える「柔道整復師も患者も迷わせることなく、無痛靭帯整復法で痛みや機能障害からの解放ができる」が実現できます。
医師にも医療の一分野としてご理解していただけることになると信じています。
第2の目的は、柔道整復師は国家資格なので業務範囲の規制もあります。療養費の支給を受けることができる資格でもあります。現状の規則においても、解りにくいことはできるだけ理解しやすくしたいということです。
無痛靭帯整復法に気が付いたことから、以前は神様にしかそんなことできないと思うようなことが、できるようになりました。目の前の痛みで困っている人の痛みが数秒から数分で改善してしまいます。
慢性だと言われていた痛みだからこそ解決(説明)できるのです。
無痛靭帯整復法は、目の前の苦痛を素手で解決します。必要な知識は靭帯の解剖知識だけで増え続けません。
各靭帯を用いる知恵は、私の中で進歩し続けていますが、基本的なことは不動です。
私の志は、世界中で「手技と言えば無痛靭帯整復法」が原点であり基本理念だと言われるようになりたいということです。
ですから差別化を図るために一部にしか教えないなどと言う考えはありません。
とにかく多くの柔道整復師に身につけていただき、先生自身も患者も安心していただきたいだけです。
縁があって、株式会社 愛知電子工業様のおかげで約20年以上、無痛靭帯整復法(無痛靭帯通電法)を多くの先生に伝えることができています。
柔道整復師人生が変わったと喜んでいただいた東北の先生もみえます。
多くの先生が多くの評判をとっていただき、真似をしたい先生が増えてくれば、柔道整復師の常識になってくると信じています。
その常識が学校の教科書に載るようになれば、世界に向けて日本の柔道整復師は独特な理屈に合った考えがあると評価されるようになると考えています。
開発者の早川から直接学んだ柔道整復師だと言っていただけないかと皆さんにお願いしたいと思います。
たくさんの先生の興味を持っていただけるように、解りやすく進めていきたいと思います。
運動器系の外力による損傷で、柔道整復師の業務範囲の損傷は骨折 脱臼 打撲 挫傷 捻挫です。
急性外傷の骨折 脱臼 打撲 挫傷 捻挫以外で亜急性に出現する損傷は、靭帯の伸張の影響による損傷と病気によるものと考えています。
無痛靭帯整復で効果がなければ、
患部を数日、安静にしてみたり、靭帯の負荷試験で痛みが出なければ、医科の検査の対象になると考えてもいいと思います。
亜急性外傷として症状をぼかすことで病気によるものを医師にゆだねる機会が遅くなる可能性が高いと考えています。
患者を守るうえで、そのアバウトさが柔道整復師のグレーと言われるもとになっていると思います。
無痛靭帯整復は、上記した靭帯の検査から施術までを表現した施術法です。
疼痛は、体が示すNOと言う反応だと考えています。
捻挫において、足関節の内反捻挫で内反強制は痛みが出ます。
外反すれば痛みが止まります。
そこで外反した状態で安静のための固定を行えば、患部が改善します。
当たり前のことですが、亜急性の症状には理屈に合わないかかわり方が多く存在します。
患者の痛みに対して触診により「そこが痛い」と言うと、その痛みが増すような刺激を加える施術が横行しています。
場合によっては改善が起きることもあるようですが、根拠が不安定です。
その点、NOと言う痛みの拒否反応をYESと言う受け入れ反応で改善が起きることは安定性があり悪化傾向は起きません。
患者にも柔道整復師にも安全である施術法だということです。
関節の動きで、規制方向を確立しているのが、不随意性の靭帯です。
靭帯は、急性の外力により生理的な範囲を超えると急性捻挫を起こします。
関節の規制方向に蓄積された外力がかかり続けると、あるきっかけで急性捻挫の症状を起こすことになります。
それが、亜急性捻挫です。
その捻挫の症状は、受容器の判断により保護目的の筋の緊張として現れると考えています。
その筋の緊張により神経の圧迫が起き、関節面相互の正しくない向き合いによる軟骨の圧迫が症状として出現するのではないかと考えています。
無痛靭帯整復法・無痛腱促通法 定例講習会 |
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主催 |
NPO法人 NSK事業推進&スポーツ科学協会 |
オンライン参加 |
ZOOMにて実際の施術を行いながら 説明していきます。 診たてのポイント、検査、施術のポイント、指導など。 |
日程 |
令和6年7月20日(土)15時~16時30分
参加費 : 無料 (ビジターとして参加) ※事前登録は不要です 【ご入室アドレス】https://us05web.zoom.us/j/7564903424?pwd=UUFNaDNpTW1xSmd4QURhVUdJY0QzQT09 ミーティングID 756 490 3424 ※必須 お名前 ○○接骨院 ○○○○ の入力 パスコード D 9 6 a c 0 (Dは大文字で、最後はゼロです) ※ご入室時必ず院名 氏名を入力してください。意図せずに入力せず入室した場合は入室後に名前の変更をお願いします。 ※質問は必ずチャットを使用していただきますようお願いします。 ※ZOOMに関する質問は受け付けられませんので、事前にテストを行っていただきますようお願いします。 ※愛知電子工業からの紹介での受講です。安全性を維持する必要があるため、このリンクは公に共有しないでください。 通常開催は 奇数月の第3土曜日 ※定期開催 15時~16時30分予定 |
受講価格 |
無料(愛知電子工業紹介または一般社団法人MCA学会にて) |
参加資格 |
柔道整復師資格をお持ちで、柔道整復師に誇りをもって施術を行いたいと思っている方 |
参加特典 |
★受講後90日間の早川先生への質問権利 受講後、早川先生に直接質問ができます。日々の業務において実践し疑問に思ったことや理解しにくい点、うまくいかないことなどおおいに質問してください。 ※患者対応についての質問もOK(メールでの受付) ★受講後に4名以上の柔整師が講座を希望する場合にはお申込みいただければ出張可能(出張旅費は別途ご請求)日程は後日打ち合わせし調整いたします |
見出し | ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。 |
内容
機能障害と疼痛の分析を中心にお伝えします。
神経症状も解剖構造を基に解決する提案ができます。
我々が解決できる症状を理解して取り組みましょう。
学び方
保険業務の意味と守ること
正しい姿勢とは(到達目標)
無痛靭帯整復法・無痛腱促通法
無痛ポジション整復通電法
損傷状態に対する電療効果
反射誘発法
無痛靭帯整復法の理解
以上は毎回、基本理論として行います。
各部位や症状別対応を実践編として、靭帯の解剖を中心に各部位の特徴、症状分析、施術法、通電法を説明、指導、質疑応答を行います。業務範囲における捻挫や挫傷に対して、より専門的に判断していただきます。
その結果、改善し治癒に至る過程を身に着けていただこうと思っています。
特に現代医学において、検査機器による判断ができないレベルの疼痛や機能障害がたくさんあります。
各関節の特異性を理解して、症状の本質を診つけ早期の改善を目指す診たてを理解していただきます。
当たり前の解剖学の内容を掘り下げて、柔道整復師の役目を深く広くするための知恵の提供です。
差別化を図るのであれば、胸を張ってどうどうと行える内容だと思います。
世の中に広げたい内容なので、柔整スタッフに日々同じことを伝えています。
関節の可動域を理解していただきます。
可動域がなぜあるのか?
動かすことができるのになぜ疼痛や機能障害があるのか?
なぜ繰り返す動きで疼痛や機能障害が発生するのか?
動かし方によって疼痛や機能障害が出たりでなかったりするのはなぜか?
特別な原因の認識がないのに疼痛や機能障害が起きて取れにくくなるのはなぜか?
取れにくい疼痛や機能障害は改善するのか?
上記の疑問に答えが出るような検査の仕方が理解できると思います。
具体的な保険請求できる傷病名
患者さんに自己判断をさせることが、一番よくないことだと思います。
患者さんの不安をしっかり聞いてその内容を確実に把握し、業務範囲なのか保険対象なのかをしっかり判断することが、患者さんの不安に対して自己判断をさせないことにつながります。
業務範囲外の場合、柔道整復師の知識によって早期の医科での診断につながれば患者さんのためになります。
保険対象の患者さんであれば、国民の権利である厚労省の言う「国民皆健康保険」で安価に施術を受けることができます。